InfoSecのトップページに、「なぜクラウドスペースにIP制限をかける必要があるのですか?

2020/10/05 書き

最近、インターネット上で、「ある企業の情報が流出した」「ある企業の個人情報が盗まれた」というニュースをよく目にします。あるいは、ランサムウェアのせいで会社のデータがコンピュータに閉じ込められてしまったということもあるかもしれません。

インターネットによって、同僚や顧客とのコラボレーションやコミュニケーションが容易かつ迅速になる一方で、デバイスが常にインターネットに接続されているため、ハッカーにとっては悪意のあるソフトウェアに対して大きな脆弱性を与えることになります。

誘拐ソフトによるデータの損失は、クラウドにデータを転送することで解決できます。もし、すべてのデータを1台のコンピュータに保存している場合、そのコンピュータが汚染されると同時に、データは消えてしまいます。定期的にバックアップをとっていれば、データ消失のリスクを減らすことができますが、バックアップには管理だけでなくメンテナンスも必要です。NASにはバックアップ機能がありますが、RAIDバックアップはあくまで2つのハードディスクにデータをコピーする方法です。2つのドライブが同じパソコンや機器に接続されている場合、両方のドライブでバックアップを行っても、そのパソコンや機器がウイルスや誘拐ソフトに感染していたら意味がありません。

そこで、ファイルをクラウドに置くことで、バックアップに大きな差が生まれます。クラウドが自動でバックアップできるのは、保存されているデータがすべて冗長化されているためです。データは、クラウドベンダーの2つ以上の地域のデータセンターに保管されるため、いずれかのデータセンターが災害や障害に見舞われた場合でも、データが失われることはない。クラウドアーカイブは、Amazonのクラウドを利用してお客様のデータを保管します。クラウドストレージはクラウドベンダーによって保護されているだけでなく、クラウドベンダーの設備が危険にさらされたとしても、他のデータセンターにはデータが残っているのです。

しかし、クラウド上のデータを消失させる毒物や誘拐ソフトはありませんが、クラウドはどこからでもアクセスできるため、Google DriveやOneDrive、DropboxやBoxなど、クラウド上のファイルにはどこからでもアクセスできるようになっているのです。そのため、データが漏洩する危険性があります。データ損失を防ぐ最も簡単な方法は、クラウドサービスを制限して、オフィス環境からのログインを許可し、他の場所からのログインは拒否することです。そのため、ユーザーのパスワードが漏洩したり、ハッカーにテストされたとしても、社外の環境からログインすることはできません。

先ほどのクラウドサービスに話を戻すと、Office365のOneDriveにはIP制限がありますが、GoogleのドライブにはIP制限がありません。IP制限が可能なクラウドスペースが必要な場合、Cloud Archiveプリセットでは、管理者がIP制限を設定することで、外部からの侵入を防ぐことができます。